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見間違えようのない銀の髪を追って、ジークフリートは走る。
おそらく、逃走路なのだろう…
薄暗く、細い通路はくねくねと折れ曲がりながら
ジークフリートを闇の底へと誘っていく。
背後からついてきていたはずの部下たちの気配も
いつしか感じられなくなっていた。

ふと、唐突に道が終わる。
真新しい鉄の扉が、ジークフリートの前に立ちはだかる。
「…開いている?」
重々しい扉は、彼を誘い入れるように、
うすくその身体を開いていた。
その事実を確認するや、ジークフリートは素早く取っ手を掴み
扉をくぐる。そして、正面…、明かり取りの天窓からこぼれる
月明かりを浴びて、微笑む-すこし驚いたように-青年を見つけて
そこに立ち尽くした。
青年は…、シドは、三年前のあの朝と同じ笑みを浮かべて、
ジークフリートを見つめている。

「出世したのですね、ジークフリート」
シドは、今度こそ混じりけなくあどけない笑みを浮かべて
ジークフリートに話しかけた。
「…おまえのためだ」
「わたしの…?」
心底不思議そうに、シドは首を傾げる。
「わたしのためというならば、いっそ警察などやめて
 くださればいいのに」
「ああ、私もいまおまえにそれを望んだよ。…マフィアなどやめてしまえ、と」
お互いの主張を終えると、二人は同時にくすり、と吐息をもらした。
次の瞬間、ジークフリートは腰にあった銃を取り出し、
シドの眉間にねらいを定めている。
「丸腰ですよ」
シドは大仰に肩をそびやかし、その両手をあげた。
「わからんさ。おまえは嘘が得意だろう?…私が調べてやる」


前回の日記・3月ですね~。
五月病なのかしら…、いろいろ気がゆるみがちです。
自分について考える今日このごろ…
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こんにちは。
六花さん、お久しぶりです、ご無沙汰しておりました。
はてさて、前回のドキドキの展開から早2ヶ月・・!お待ちしておりましたよっ\(≧▽≦)ノ
そうかー、あれから三年経過してあの新米刑事は出世したのですねぇ・・・(ほぅ)
それもこれもシドさんを自分の手で捕まえたいからと言う一途な想いにも似た執念ですよね!
最後のジーク氏の台詞にも何だかドキドキしていますvvどうやって調べるのっ!?と言う何だか色々失格な妄想を馳せてしまって御免なさい(汗)

なにやら自己を振り返っているご様子で・・・。私も同じように振り返りすぎてある意味気が緩んでいる状態で御座いますが、あまり溜め込まないように致しましょうね。それでは、今回はこの辺で失礼致します。
セイ  2007/05/29(Tue)05:42:53 編集
こんにちはっ…
精力的に活動されているセイさんには、
顔向けできない状況で…;
いつもながらコメント、ありがとうございますっ
かつてシドにひっかけられた新米ウブ刑事さん・見事に出世しておりますvまあ原動力は初恋のシドなわけですので、しっかり手綱を持たれちゃってる感はあるのですが(苦笑
部下も未だ到着していない・深夜の迷宮の奥での取り調べ…そりゃあ…セイさんのご想像通りですよ(ムフフ 
六花 2007/06/12(Tue)09:49:11 編集
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