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「さんさん…」
「りんりん…」
「しんしん、でしょうね」
雪。
窓にはりついて、サガはそれを眺めていた。
生まれて初めて見る雪に、相応しい音をつけるのだ、と、
そう言って。
「しんしん」
シドの提案を繰り返し、サガはひとつ頷く。
「そうだな、やはり…深く静かに降り積もるこれには、
しんしん、が相応しい」
そう言いながらも、新しい音を発見できなかったことが
悔しいのか、サガは窓際から動こうとしない。
シドはそんな男の姿を肴に、ひとりワインを傾ける。
ギリシャから遥々アスガルドへやってきて、
雪に音をつけている。
彼らしいと言えば彼らしいけれども。
そう考え、シドはもうひとりの『彼』を思い出す。
聖域という地上の楔を破壊し、アスガルドを滅ぼし
新しい秩序を創りあげる。
それだけを想って、それだけのために利用しようとした、彼のことを。
それぞれの神の加護を受け、甦ってから、
なんとはなく文を交わし、時々互いのもとを訪問する。
そんなゆるやかな時間が、サガとシドの間に流れ出して、はや2年ほど。
「すまない、夢中になっていた」
『ふたりきりだと、年甲斐もなくオドオドしてしまうのは何故だろう』
「いいえ。どうぞこちらへ。」
『傍にいてもらいたくて、ジリジリするのは何故だろう』
向かい合い、微笑んで、
ふたりの音が重なるまでは、まだ少し。
クリスマスのサガシド
…でした。
このふたりの場合、ふたりがふたりとも
後ろ向きなので、なかなか進展しないと思います。
黒サガが左側だと、我侭彼氏が彼女に甘えて困らせて、彼女は
それを手の上で転がして…という・サガシド像が浮かんできますが…
バドといい、フェンリルといい、黒サガといい、
シドには『言葉より行動』派な彼氏のほうが合うのかも。
わぁv素敵なクリスマスサガシド物語だぁvv
後ろ向きな二人・・でも、初々しくて心がほっこりと致しました(*^-^*)雪の降る音に夢中になる28歳のイケメン彼氏と、それを見守る21歳(六花さんのところの双子はこの年齢でしたよね?)の彼女・・。何て素敵な大人カップル・・・!
ところで、もう一人の彼・・って、黒サガさんですよね・・・?;生粋のバドシド馬鹿のセイは「兄?」と瞬時に思いましたが、よくよく読み返してみてそれは違うだろうと言う事に昨夜ようやく気がつきました;
でも、言葉より行動派な彼氏が似合う彼女シドさんに大いに賛同です!と言うか彼氏・・、彼氏・・・!!(しつこい)
来年の始動も本当にワクワクしながら指折り数えて待っています!そして、双子チャットの実現も・・・!(もし六花さんのパソパソが不具合でしたら、当家で開催しようかと思ったり思わなかったり)
それでは、聖なる日もあと残す所僅かですが、良い夜をお過ごしくださいませ☆失礼致します(__)
ですね~、うちの双子は21歳です。あ…、今うっかり自分の年齢が彼らの年齢を越えていたことに気づいてしまいましたよ( ̄▽ ̄;)!! 残念ながら、文中の『もうひとりの彼』は 黒サガ氏です。バド兄は、もうご覧かもしれませんが…もうひとつのクリスマス話でσ( ^ー゜)
お。くいついてくださってありがとうございます。チャット(笑)双子ちゃんでチャットって…
これまで見たことがないので、どうなのかな、と思いまして。キータッチは亀ですが、こそりと
兄弟の皆様のお話を聞きたいなぁと思う最近です。パソコンが不具合というか…ダイヤル式ゆえ、私が急にオチたり、また戻ってきたりすることを皆様が気になさらなければ、無問題です(いや、問題ですか(´‐` ○)\(○`ε´○)でも、開催するならば、より多くの双子ちゃん好きな方と交流できるよう設定したいですねc(゜^ ゜ ;)