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『ハードボイルド』とか、『総受け』とか、おなじみの用語を、
説明する機会に恵まれました。
夜中の変なテンション(+ねむい)で、友人に説明…
してたら、自分でもよくわからんくなってしまった。

ハードボイルド…かたゆでたまご。
           残酷・非情な内容を、感情を抑え、冷静に描く。
           または、そのように書いた小説、映画等々。

…携帯辞書で調べたら、こんなかんじの説明だった。
ハードボイルド系が好きダー!と言いつつ、
よく意味がわかっていなかったんだよね…。
甘さの無い作品、ってイメージひとつ抱いてきた。
まあ間違ってはないんだが。
残酷・非情な要素はともあれ、ASTRANTIAはハードボイルドにいきたい。
それにしても、昨今ピカレスクだとか横文字が多くてまいりますな。

拍手お返事です。
ありがとうございます…!

>小鳥遊左近さま
メッセージありがとうございました。
14日は、お世話になりました…。
冬コミ前の貴重なお時間を…。
うまいこと言って2枚描いてもらってしまったスケブ…うふふ…。
楽しかったです!また是非プチオフいたしましょう♪



「…テメェも、行くのか」
「ええ。今日はお別れに」

アラクネが姿を消した。
魔女の魂と、人間の魂を用いて行われた魔武器の精製。
それが明るみに出たときも、彼女は一時姿を眩ませ、
魔女と死神から身をかくした。
しかし、今回のそれは、消失。
アラクネは、死神にその居場所をつきとめられ、
深手を負ったまま、チェコの山に消えた。
血痕、その量からして、生存は望めない…、
それが、その場に残された執事の言。
完全に、その死体を確認せぬまま、捜索を打ち切ったらしい
死武専の対応とあわせて、異端の魔女の末路は定まったのである。

アラクノフォビアの構成員は、ある者はアラクネの生存を信じて
地下にもぐり、またある者は、早々に仮面を脱ぎ、人間社会へ身を隠した。
そして、彼女が生み出した数十に達する魔武器もまた、
その岐路に立たされることになる。

「…わざわざどうも、ってとこだな。次に会うことがあれば、
テメェは敵だ。真っ先にその首ぶった切ってやる」
「"テメェ"ではありません。ロウです。」
「あ?」
「死神様は、私たち魔武器に名前をくださいました。
これから、私は、"ロウ"を名乗り、死神様のもとで戦うでしょう」
「は。"法"とはね。御大層な名前をもらったもんだ」

じゃあ、な。
ひらひらと手をふり、男は、その生業であるゴーレムづくりのための
粘土探しに戻った。あいさつにきたという青年とは、
それ以上の会話を持つつもりはないようだ。
その背に、はっきりとした拒絶を感じつつも、青年は男との距離をつめた。
地面にしゃがみ、シャベルをふるう男の隣に、同じようにしゃがみこむ。

「アラクネ様の庇護なくして、貴方はこれから、どう生きていくつもりです」
「………」
「異形の身である私たちには、母鳥の翼が必要。それはおわかりのはず」

切々と語りかける青年を一顧だにせず、男は地面を掘り続ける。
そんな態度に業を煮やし、青年は片手を男の手に重ねた。
自然、男の手も止まる。
男はため息をつき、顔を上げた。青年に目を向ける。

「私と行きましょう、魔鋸」
青年に向けられた男の視線には、苛立ちと怒りが満ちている。
それをまっすぐに受け止め、ひるむことなく青年は言葉を発した。
男の手に重ねた手にも、力がこもる。

「魔女界に身を置くほどの力もない。人間にまじることは、
この身にひそむ刃ゆえに許されない。…死神のもとでしかもう、
私たちは生きられはしないのです」
「…俺たちじゃねぇだろ。おまえは、だろうが」
「…魔、」

男は、勢いよく青年の手を振り払う。
泥と土を跳ね飛ばして立ち上がる。
急な動作に追いつけず、それでも青年は男を見上げた。


…800年前のギリコと、ジャスティンの祖先を書きたくなった、
のだが…、もうちょっと練る必要があるようです。
途中でおわる…

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14日。
小鳥遊さんとお会いしましたv
行きたかった喫茶店にお付き合いいただいたり、
カラオケアニソンメドレーしたり、
スケブを!描いて!いただいたり!
ノアゴフェ・ギリジャスのお話をしたり…うふふ…、
はしゃぎすぎて失礼がなかったか心配ですが…。
この場で改めまして。
小鳥遊さん、ありがとうございました!!

そして、一夜あけたら急に冷え込んでました。
土曜はいい天気でほんと良かった。

ギリコさんについて。
800年生きていたら、いろいろなことに淡白に
なっちゃわないのかしら?という新たな疑問。
…うん…彼は…お酒も女の子も大好きなんだけど…。
実は無造作に飲み干しているお酒は、800年かけて
厳選した銘柄だったりしたらいい。
こだわる男、ギリコ。

死神様リストについて。
14日、自分が言ったことでフト…、思ったのですが、
死神様のリストって、どう作成されてるの?
死神様が確認した鬼神の卵となりえる魂が記録されているのか、
それとも、鬼神の魂となりえる魂が生まれた時点で、
自動筆記的にリストにその名前が浮かびあがるのか…
六花は後者だと思うのだけど…。
そうしたら、現段階でリストに名前のないゴフェルは、
すくなくとも死武専の手にかかることはない(マカの台詞から)。
むしろもっとも死から遠いのは彼で、
ほかのチームノアメンバーのほうが……!

いろいろぐるぐるする…

本誌のほうは、メデューサ様の登場により
死武専・チームノア・メデュ様の三すくみ状態という構図が浮かんできた。
そして、魂の共鳴によって鬼神を手にするというメデュ様の計画。
チームノアにもいえることだが、鬼神を求める勢力は、
鬼神を手に入れる障害として、鬼神自身を問題にしてないなぁ。
鬼神にたどり着くまでの、敵対する勢力からの妨害をこそ問題視している。
阿修羅の性格を考えたら、簡単には御せないと思うのですよ。
そして最近のブラック☆スターは男前すぎる。
 


ガ○ガン最新号でましたね。
今回は…買ってない!(わかりやすいな)
なのでうろおぼえ。
久々に死武専チームサイドにがっつり軸をあわせてた
ストーリー展開。メデュ様の研究所をつきとめ、
そこに残された資料を解読する…という任務のようです。
メデュ様の研究所をいかにして発見したのか…、
そのあたりはまた単行本で確認しよう。…表記あったかな?

人造道化師にちょっとキタコレ!でした。
六花設定→道化師=狂気の具現(…公式?)。
そうか、天然もののほかに、養殖ものがあってもよいのだ、と。
だとしたら、たとえば…、
ノア様が造った道化師が、ジャスティンに裏切りへの誘惑を
囁いてもよいのですよね…!
まさか道化師にモフモフするとは。メデュ様さすがです。

さて、話題はがらりと変わりますが…、
先日、上京してました。
上野の国.立/西洋/美術館にも行ってきました。
ローマの栄光展とかやってたので。
そこで、アルテミスとエンデュミオンをモチーフにした絵がありまして、
『これって、ギリ&アラじゃね…?』と思った。
人間の恋人エンデュミオンが老いていくのを恐れて、
彼に永遠の眠りを与え、死を奪った女神アルテミス。
今まで、ギリコがアラクネ様を想ってみずから800年を
生き抜いてきた、という以外の考えを持ちませんでしたが、
(※幽白における雷禅のように…これはこれでよいのだが)
アラクネ様がギリコに生を求めた、というのもアリだなと。
ギリコに生を求めた理由…。
アラクネ様は、15巻に台詞から考察するかぎり、『名を残す』
ことに価値を置く女性。ゆえに、彼女がギリコを求めたのは、
彼女が身を隠す間、彼女の存在を巷に語り伝える役割。
(※アラクネの情報は死武専が管理し、もれることはほぼないと思われるため)
アラクネの名を残し、またその魂の容れ物となるゴーレムを作ることができる
人間…、その条件によって選ばれたのが、ギリコだった。
そうすると、アラクネ様が倒れたとき、ギリコが比較的あっさり転身したのも
ちょっとだけうなずけるのでは…?自分で守ると決意した女性ならば、
あれくらいの落胆ですむはずがないですから。
依然、アラクネの何が、ギリコにその決意をさせたのかは考察途上ですが…。
ああもう、ほぼオリジナルじゃないか。


300様のところで頂いたバトン回答です。
遅いどころでなくて申し訳ありません…。
では下記より。

【性格バトン】

■何型?
┗A型のはずですが、いろいろよく失くします…(=片付けられてない)

■何系?
┗妄想系…?

■自己中?
┗YES

■長所は?
┗背がちょっとだけ高いから、周りがちょっとだけよく見えるよ。

■短所は?
┗口べた。ネガティブ。ヨーロッパ病。

■泣き虫?
┗年をとるごとに泣き虫になってる。最近は…パコで号泣。

■怒る?
┗あまり怒らない。怒るとパワーを使うからね…

■メンドくさがり?
┗YES…

■気分屋?
┗ではない、と思ってたけど、最近そうかも。

■八つ当たりする?
┗滅多にしないけど、たまにしてしまう。

■怒鳴る?
┗怒鳴りはしません。

■命令する?
┗されたらヤだからしない。

■優しい?
┗周囲がどう感じるか…(ブルブル)

■毎日笑顔?
┗私の顔を一番見ているのは、まわりのヒトだから、
 そうしたほうがいいんでしょうけども…!

■遠慮なく何でも言う?
┗プライベートでは遠慮するほうが多いですね。
 仕事場では…最近がんばってる。

■わがまま?
┗…デス。

■おとなしい?
┗YES。気分屋でわがままでおとなしいって…なんという内弁慶。

■恋してる?
┗恋なのか、憧れなのか、なんなのか。

■無愛想?
┗そうですネェ。

■どちらかと言うと姫?悪?
┗究極すぎる二択!…悪、かしら。

■ズバリ性格良い?悪い?
┗悪くはないつもりです、よ!

■自分で思う性格
┗理想に恋するドリーマー(痛

■人に言われること
┗具合わるい?

■男女関係なく友達の理想
┗遠慮なく意見を言い合える

■好きな異性の理想
┗魂喰ではギリコ様!

■最近言われて嬉しかったこと
┗ええ…!何だろう。あ、「北欧系ぽいカオね」って言われたことかな。

■バトンの送り主の顔を見たことある?
┗ないです…。

■送り主の印象は?
┗300さま
 頼りになるお姉さん。
 イメージは、A.ジョ.リ.ー…。

■次に回す人
…もう回り終わって、いささか遅い感もあるから…アンカーで。
でもせっかくなので、印象、で、書かせてもらいますねっ。

姉貴にするなら⇒300さま(お会いしたらきっと惚れる気がする)
兄貴にするなら⇒セイさん(ふたりでカラオケに行くのです♪)
妹にするなら⇒ひじきさま
弟にするなら⇒実 弟 最 愛 につき(そういう回答は求められていないw
双子にするなら⇒双子ったら、もう思うことはひとつしか…!
残酷⇒時間
クール⇒サイトウさま(かっこよい・かつ・ユーモアもおありです)
可愛い⇒小鳥遊左近さま(+癒し)
癒し⇒鵙さま
かっこいい⇒安部さま!(かっこいい=安部さま しか浮かばない昨今)
面白い⇒ここに上げた方皆さまにあてはまる
楽しい⇒安部さま&is子さま(かけあいの妙)
頭がいい⇒湯島さま(考察が深すぎます)
マッチョ⇒え~…

ありがとうございました…!!


続いて拍手おへんじ&私信です…。

>夕純タツネ様
こんばんは、ゴフェルかわいい♪
おへんじ遅くなりまして、すみませんでした…。

ゴフェル考察、読んで頂いてありがとうございます。
オオー、あの設定…公式でもいいと…。ありがとうございます。
夕純様にそう言ってもらえると、自信がわいてきます。
あれをもとにすると、ゴフェルはまだまだ苦労しそうですが;
しかし…その苦労すら、ゴフェルにとっては喜び。
もっとも教師がノア様ですから、ゴフェルの…、
イロイロな面でのスキルアップもまた早そうですけれども♪

片思いゴフェルにもコメント、ありがとうございます。
先月号を見て、『コレはノア←ゴフェもアリだな』と
思って、その思いのままに書いてしまったのですが…、
共感いただけてよかったです!
ラブラブ…片思い…、まだまだノアゴフェは開拓の余地が
ありますね…!また本誌で進展があれば、いろいろ加えていきます。

拍手ありがとうございました♪


>小鳥遊左近様
教えていただいた、新.居.昭乃さんのCD2枚聞きました~。
『ぼくの.地.球を守って』の主題歌でもある、三日月の寝台が好き…泣きそう…。
よいアーティストさんを教えていただいて、ありがとうございます。
デート当日、ギリジャスイメージソングでおかえしできるようにがんばります、ね!


ゴフェル可愛い!(挨拶便乗w)
お久しぶりです。六花です。
ぶじ、日本の土を踏んでいます。
なんとか修羅場も乗り越えた。

最近、いや、…昨夜。
ノアゴフェラブラブ、美味しいんじゃね…?ということに開眼。
ノアゴフェはあれです。イライザとヒギンズ教授であり、
光る君と紫の上である。教師と生徒でありつつも、恋人でもあると。
小鳥遊さまとお話しながら、そういう結論にたどり着きました。

お話している間に、ゴフェルについて、色々妄想もできました。

六花のゴフェル像
※9月29日修正。少々良くない表現をしていたので…
  失礼いたしました。

○ノア様に造られた存在(これは公式)
○誕生してからまだ日が浅い
○なぜなら、感情表現があまりにストレートだから
○ノア様への思慕、ノア様以外の者への嫌悪、
○それは年端のいかない子供の感情表現に似ていると思う
○生まれたてゴフェル、好きは好き、嫌いは嫌いと言いきる無邪気
○まだまだ考えが幼い
○ほぼ、現在の姿で覚醒したと思う(ここは結構ポイント…)

で、ノアゴフェ。

○自分の身の回りに置くものに、一定以上のレベルを求めるノア様
○それが自分が創造したゴフェルとなると、
○求める基準が高くなる(私のゴフェル、あなたならできますね?)
○ノア様の期待に応えようと必死に尽くすゴフェル。
○普段はノア様の口調や物腰をまねて穏やかに
○ちょっと興奮しちゃうと、精神年齢に即した無邪気さ全開
○ノア様ァァァアアア!ってなる
○ゴフェルをもっと完璧に育てたいノア様
○ゴフェルを叱る
○厳しめに叱るときは本誌スタイル
○でも通常は御膝にのっけて メッ するかんじで
○たぶん本誌でもあの後
○ゴフェルが反省してぽろぽろ泣いてるのを見て満足ノア様
○放置時間をおいたうえで(Sめ)、膝にのっけてラブラブしてるに違いないよ…!

ノアゴフェ ラブラブ 似合いすぎるな…
でもね、ノア様がゴフェルを道具としてしか見ていなくて、
そんなノア様を一途に慕うゴフェルたんが、
ギリジャス…てかジャスに嫉妬するのも見てみたい。
ギリコさんにめちゃくちゃ素っ気ない態度をとるジャスティンなのに、
ギリコさんはそんなジャスティンをなんだかんだでかまいに行く。
ゴフェルはそんなギリコさんが、ジャスティンが理解できなくて、
尽くさなくても愛されているジャスティン(あくまでゴフェルの視点です)が
羨ましくて仕方ない…、そういう設定で。

ギリジャスはちょっと迷走期。
10月号ジャスを見て、彼の裏切りを、現在のジャスティンを、
どうとらえたらよいものか、またわからなくなってきたので…
ギリコさんに言ってほしいせりふとか、ジャスに取ってほしい行動とか
それはいろいろあるんですけどもね。
そしてチームノアは基本ひとつ屋根の下なの…?
幻.影.旅団方式はとらないの…?
六花はジャスをスイスに帰してあげたい(=街の描写したい)のですが!


トラムから降り、歩くこと数分。
青年は、ひとつの建物の前で立ち止まる。
真っ青な空に映える、白壁の建物は、この青年が
4年を過ごした宿であった。
カードキーを通し、エントランスのロックを解除する。
小さな電子音を拾ったのか、フロントの中から、
細身の女性が顔を覗かせた。
高い位置でくくられたドレッドヘアが、その動作を追ってはねる。

「こんにちは」
「…ジャスティンか」

ドアの内側に体を入れ、フロントに向けて声をかける。
こんな早朝に、と、訝しげだった女性の顔は、青年の姿を見とめて
綻びかけ…、すぐに渋面へと変わった。

「ああ、もう今日、なのか。…さびしくなるね」
「4年間、お世話になりました」

ジャスティンもまた、笑顔をひっこめて、深々と頭を下げる。
しんみりと黙り込む二人のわきを、同じアパートの住人たちが、
ちらちらと窺いつつ通り過ぎていく。
そんな視線に気づいて、女性はひらひらと手をふった。

「ま。今生の別れってわけじゃない。先にすること済ませてもらおうか」
「ええ」

もう一度軽く会釈をして、ジャスティンはフロント奥のエレベーターに乗り込んだ。
ちょうど、1階に来ていたエレベーターは、ジャスティンの指示に従って、
ぐんと高度を上げていく。時折、頭上からなにやら軋むような音が
聞こえてくるが、それもまた慣れたもの。
ジャスティンは気にする風でもなく、手荷物の外ポケットから鍵を取りだした。


「さて、では。始めますか」

かろうじてまだ、自室と呼べる部屋に入ったジャスティンは、
コートをぬいた。ズボンの裾は、膝上まで折り上げた。
長い修道服の上着部分も脱いで、コートとともに椅子にかける。
それから、窓を開け放し。バケツに水を汲んで、雑巾を湿し。
椅子、テーブル、ソファ、といった、家具を部屋の隅に追いやる。
もともとがものの少ない部屋である。
家具をどけた空間は、寒々しいことこのうえない。
ただそれは、現在-部屋の掃除をしている-においては非常に都合がよい。
そして何より、部屋の主は、完全に実利しか見ていない。
ひらけた床に散る埃を、ジャスティンは丹念に掃き集めていく。

「現状、どう考えても、此処に戻ってくることは危険極まりない。
けれど、それをせずにはいられない生真面目さは君の美点だね」

ジャスティンが、最後の綿ぼこりをごみ袋に移したところで、
そんな台詞が投げられた。窓と同じく、開け放した戸口に立っているのは、
白衣を纏った長身の男。その姿、さらさらと流れる銀髪ともに目を引くが、
なにより際立つ特徴は、その頭部を貫くネジであろう。
動きを止めたジャスティンに、にっこりとほほ笑みかけ、男は
室内へと踏み入った。

「…シュタイン博士」
「ああ、このコート。使ってくれてるのか」

椅子にかけてあったコートを見て、シュタインは目を細める。
すぐに、戦闘を行う意志はないようだ。
そう判断しつつも、ジャスティンは箒を置いて、背をまっすぐにのばした。
正面をきって、向かい合う。

「北ヨーロッパ支部に、問い合わせたんですよ。
君の動向。ババ・ヤガー陥落直前まで、君に不審な点はなかったという。
いつものように出勤して、帰っていく、とね」
「…それは、そうでしょう。始める前から疑われていたら、たまらない」
「濡れ衣きせられて、疑われるのも、たまらないですよ」

恐らくは皮肉なのだろう。けれど、そんな感情は露ほども見せずに、
シュタインは懐に手を入れ、煙草-このあたりやはり面当てなのだろう-、を、取りだした。

「君、デス・シティに滞在するときは、いつも部屋を完璧に掃除してから
発ってましたよね。そんな君の性格上、ここも放りっぱなしにしておく
はずがないと思って、ちょくちょく足を運んでいたんですが。大当たりでしたね」
「おやおや。知らないところで、私のことを見ていた人もいたのですね」

誰とも接さないようにしてきたのに。と、ジャスティンは肩を竦める。
接する以前に、君のそのナリは目立つんですよ。と、シュタインは煙草に火を点ける。
だが、シュタインの行動は、その半ばで制された。
いま火を点けたばかりの先端部を、ジャスティンがその腕で切り落としたためだ。

「すみませんが。部屋に匂いがついてしまうので、煙草はご遠慮ください」



ここまできたので補足。
時間は、デス・シティからジャスティンが逃亡してから、数週間後。
うちのジャスティンは、ものが定められた形であることに拘る子なので、
もしかしたら死武専の人間がはってるかもしれませんね…とか思いつつ、
ヨーロッパ担当になってから住んできた家を処分しに戻ってきたのでした。

匂いがつくとか、ジャスティン嫌いそうだ。
ギリコさんは、酒は飲むけど、煙草は吸わないイメージがある(吸ってもかっこいいと思うけど
…なので、部屋にいれても安心。
まあね…ホカの匂いはつくかもですけど、ね。

拍手お返事です。
拍手のみの方も、ありがとうございます。

>小鳥遊左近さま
コメントありがとうございます~。
ええと、関西オフ…というか、デ、デデデ…デート(わぁ…!)の
件は、改めてそちらにお伺いいたします…っ!
六花はかなり本気です…!!
拙宅のGJ好きと仰っていただいて、ありがとうございます。
裏ページ、読者様がここにも(笑)
ブログには裏ネタ書けないので、そろそろ復活させたいです;
もう少しお待ちください~。


 

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