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3ヶ月以上もこねまわしているヒュプノス裏。
も、もうっじき…あと数行…で、上がる予定です。
ぶっちゃけタダのえろなんだけど。
いつもよりふたりが動くので、いま部屋のどの位置にいて、
どんな体勢でいるの?…的な描写に四苦八苦。
☆矢のときは、もっと(ノってれば)さくさく書けたはずなのに…
そう、そして、SEの場合は、☆矢にくらべて年少の方の
目にふれる確率が高いやもしれないんですよね。
裏をかいても、どこに置くかでまた、ちょっと考えています。
最低、簡単なパス設定での隠し部屋にすべきだろうかな。
「ジャスティン」
高地の国に、夜が落ちる。
しとしとと、窓枠から染み入る闇を払うように、
家々に灯りがともっていく。
例にもれず、室内灯をともした少年は、
呼ばれてくるりと振り返る。
視線の先には、少年の部屋の特等席ともいえる
ふかふかのソファにだらしなく掛けたひとりの男。
「…嫌です」
視線が絡むや、男は頬に刻む笑みを深くし、
なにごとか続けようとしたのだが。
それにさきがけ、少年は男の台詞に自らの言葉をかぶせてしまう。
「…あ?」
「嫌だと言いました」
「いや、俺まだ何も言ってねぇし」
「皆まで言う必要はありません。あなたが私を名前で
呼ぶときは、たいてい…。予想、できますから」
「へぇ…どんな用件だと思うよ?」
言いよどむ少年の様子に、男は常の調子を取り戻す。
にやにやと品のない笑みを浮かべながら、立ち上がる。
少年はそれを無視して、そもそも灯りをつけたのも
このためである、ぶあつい本を手に取った。
すとんとその場に腰を下ろし、栞を挟んだページを開く。
きれいに無視された形になり、少年の背後で、男が鋭く舌を打つ。
それでも、男は少年のそばから離れようとはしていなかった。
背にちくちくと感じる、男の気配。
落ち着かない気分で-しかしその感情は隠して-、少年は
本の字面を追っていく。
「チッ」
男の気配が近くなる。
彼の形をした影が、少年の真上に投げかけられる。
本を置き、振り向くよりも早く、
背にかんじるさわさわとした思惟ごと、太い腕に抱きしめられる。
「あ~…やっぱあったけぇわ、おまえ」
「なっ…なんですか、いったい」
身じろぎしても、男の腕はほどけない。
首のつけねに、硬い髪がすりつけられる。
ほらみたことか、この男が私を名前でよぶときは、
そういう時でしかないのだ。
苛立ちと、諦めをまぜあわせ、感情を凪にする。
しかし、いくら待てども、男はそれ以上、少年との
距離をつめようともしないし、かといって離れることもしない。
「ギリコさん?」
「なんだよ」
「あの。…しないんですか?」
「やってほしいなら、するけど」
「正直、遠慮できるならそうしたいですが」
「なら、じっとしてろ」
先ほどまで、ちくちくと肌をさしていた髪のかわりに、
乾いた唇が、首筋に触れる。
ただ、抱きしめるだけ。
少年は、熱を与えるだけ。男はそれを、受け取るだけ。
『これでは、まるで』
「恋人みてぇだな」
しかし、おまえ体温高いな。
それともこの部屋が冷え切ってるせいかね。
ぶつぶつと呟き続ける男。
一連の言葉には、寒さゆえの不快、というもの以外には
なんの感情も映っていない。
単語と音の間の、かけはなれた温度に冷静さを取り戻した少年は、
漸く目に入りだした文字を見つめて微笑んだ。
「ええ、ほんとうに」
どうもうちのギリジャスは、じゃれあう傾向にある
ようで;いずれできる裏…も、こんなかんじでいちゃついて
いるかと思いますが、よければごらんくださいませ。
いつも頂いている萌えの半分…いえ、三分の一も
お返しできれば、嬉しい限りです。
そうですね…お正月までには、なんとか…。
がんばります!